その他, 記事

2019年から2022年10月までの発熱対応とコロナ関連の振返り


はじめに





当院は新型コロナウィルスの流行が始まった年の4月より、検査キットもなく、入院ベットもなく、保険点数もなく、今のようにマニュアルも手引きもない手探りの中で、保健所と相談しながら発熱対応を始めました。最低限、当院に通院されている方、かかりつけで来院されてる方が発熱した場合でも、診察が出来ない状態・入院できない状態にならないようにするため第2波を乗り越えました。現在は第7波が収束しつつあり、発熱患者の診察可能な病院も増え、9月26日よりコロナ感染症への対応方針が変わった為、日曜・祝日診療もストップし平時対応に戻らせて頂いております。





2020年からの発熱対応について





2019年12月末、中国武漢より未知のウィルスが流行し2020年1月豪華客船でのクラスターの頃に日本にも上陸し、2月後半には移動自粛、学校休校、イベント中止など様々な影響が出始め、3月中旬には国際線航空便もほぼ停止し、2022年9月26日までの長い自粛期間が始まりました。





2020年1月の段階で厚労省・医師会より隔離施設、十分な防護装備がない医療機関での発熱診療・インフルエンザの検査など飛沫が飛び散る検査などを行わないようにと通知があり、1月から3月に来院された発熱の患者様には、「何とかしたいけど何もできない。泉佐野保健所で相談して欲しい」と伝えお帰り頂きました。この頃は医療機関でもマスク品切れ、ガウン品切れ、アルコールも入荷しない状況で通常診療すら続けていけないギリギリの毎日でした。2022年4月前になり、N95マスク、ガウン、ゴーグルなど必要最低限の防護具が揃った事と、10年前の新型インフルエンザの時にも診察に使った別入口の部屋がある事から、厚労省からのマニュアルに従い、時間的分離・動線分離を行い発熱の診療を開始しました。当時は「診療検査医療機関」と言う区分もなく、コロナの検査は「帰国者接触者相談センター」と呼ばれる一部の病院でしか行えませんでした。





帰国者接触者センターと呼ばれる医療機関は風評被害・差別等を防ぐため医療関係者にも病院名が秘密であった為、発熱で検査の必要がある患者様が発生すると泉佐野保健所に連絡し、帰国者センターでの受診検査予約をしてもらい紹介状を作成し、患者本人にも病院名は口外しないように伝え発熱診療を続けました。





2020年6月になると、泉佐野保健所の方から患者を隔離出来ているなら唾液検体採取してくれるなら、保健所職員が検体回収を行い大阪府の検査機関に送付しますと提案があり、当院での発熱外来が始まりました。





2020年9月に「診療検査医療機関(仮)」と言う発熱外来システムが始まりました。当時の登録要件は厳しく、診察時間を完全分離し、発熱者を分離するために駐車場にテントを張ったり、プレハブ小屋を建てたりして要件をクリアする必要がありました。(当院の場合は、元々、別入口別部屋があったため要件クリア)この時点で登録した泉南市内の医療機関は7軒ほど。更に「かかりつけ以外」でも診療する区分であったのが当院を含めて3軒でした。





2021年秋になり発熱外来の区分を細分化するため、発熱外来を行っていることを公表するか、非公表にするか?と言う選択肢を迫られ、「公表」する事にしました。これ以前に公表していた市内の医療機関は3軒、この後6軒に増えました。





2022年2月 医療介護施設でのクラスターを除き、1日10人以下の患者数が続いていた泉南市ですが第6波が始まりました。突然に毎日10人近くの発熱外来予約が入り、当院だけでは対応出来なくなりました。当時は近隣医療機関はコロナ検査を行っておらず、かかりつけ以外でも診察可能と公表している医療機関の名前を案内するしか出来なくなりました。特に小学生は市内に公表医療機関が無く、阪南市の医療機関へ行ってもらうしかない状態でした。(当院に発熱の相談をしてきた方が、普段何処の病院に通ってるのか?どこの診察券を持っているか?を確認できない為)





2022年6月 大阪府は「非公表」の医療機関も強制的に医療機関名を公開する事を決定し、同時に「かかりつけしか診ない」医療機関を「かかりつけ以外も診る」医療機関への登録変換を進めました。これにより、当院も自院で対応が出来なくなった場合に「近隣の医院の名前を挙げて、どこどこの病院で発熱診てもらえますよ」を誘導できるようになりました。





2022年7月 数日前より沿線で学校クラスターが発生してると聞いてた折、当地域で感染爆発が始まりました。7月9日土曜日は午前の診療だけでは終わらず、昼休憩を挟み午後5時まで診療を続けました。10日が日曜日、明けて11日月曜以降からは陽性者の兄弟姉妹両親親族と火曜午後、木曜午後も平日診療も昼休憩時間を削り朝7時から午後7時過ぎまで働き続け、7月の海の日の連休を迎えることになりました。





日曜・祝日の診療について





7月海の日の連休を含め、感染爆発に危機感を覚えた大阪府から7月15日頃に日曜・祝日の診療をして欲しいと全医療機関に通知されましたが、結局、この連休診察したのは市内では当院、OS病院、SS病院、Mクリニック。泉佐野以南では泉佐野のOクリニックのみでした。朝7時前から予約電話が殺到し岬町から泉佐野貝塚市、和泉市、東大阪市と遠方から診察に来られました。(予約を取る時点では相手の住所を聞かなかったため)連休2日は午前9時の時点で午後7時の予約枠が埋まる状態で、その後は電話を取ることが出来ない状況でした。明けて19日火曜日も午前中のみの診療でしたが、午後7時まで発熱外来を続けました。





8月になり、日曜日に小児科診療をしていたDクリニックの日曜発熱診療が休診となりました。休日診療所は発熱患者の診療には消極的な状態が続いていました。これにより、泉佐野以南で日曜日に10歳以下の発熱を診療する医療機関が当院のみとなり、日曜祝日診療を辞めるわけにはいけないと考えるようになりました。





また8月上旬には山手の方で小児の発熱診療を行っており、お盆期間を1週間ずらして診療をして下さってる某医療機関が臨時休診となり、当院の発熱外来のピークは下がらず、お盆期間へ突入。8/11山の日、8/14日曜日両日とも朝9時の段階で午後7時まで予約が埋まり8/15以降8月末までは火曜木曜日も午前枠に収まらなかった方の発熱診療を続けました。





8月は8/12,8/13の2日間だけ休診しましたが、残り29日間は1日11時間労働(月320時間労働)を続け心身ともに限界まで働きました。(月250時間労働が厚労省指針の過労死ライン)





それでも発熱外来を続けてきたのは、「何処の医療機関にも断られた」「子どもというだけで断られた」「朝一番に電話してるのに、もう一杯だと断られた」「このまま見捨てられて死ぬかと思った」と安心してボロボロ涙を流して感謝してくれる患者さんが居たから、何処にも受け入れて貰えず途方に暮れてる人がいるかもしれないと思い続けて診療を続けてきました。





9月26日以降の発熱対応について





今まで通りの診察時間で発熱対応をしています。発熱などの症状があり診察・投薬等の治療を必要とされる方は、9/26に前と変わらず発熱外来で診察しています。(無症状・治療を必要とされない重症化リスクのない方は、ご自身で大阪府陽性者登録センターへ登録して下さい)


コメントを書く

*

UA-79411218-1